一つの音楽が記憶を想起するという出来事。
Ryuさんのところで、ソロモンの曲を聴いた事で思い出したソロモンをデバッグしている時のこと。
ファミコンはROMカートリッジでソフトを供給するのだけれど、デバッグの時は、EP-ROMという書き込み可能なROMを使ってバグチェックをする。
EP-ROMは、ROMのCD-RW版のようなものと思って頂けると良いかな。
(ROMって知ってるかな)
バグを修正したりすると、EP-ROMを焼いて、バグチェックしている人たちに配る。
カートリッジから古いEP-ROMが取り除かれ、新しいEP-ROMが差し込まれる。
ファミコンにカートリッジを差し込み、電源を入れ、チェックが再開する。
再開してBGMが鳴り始める時間差が、早い人と遅い人で約1〜2秒くらい。
つまりだね、微妙なエコーがかかったBGMが鳴り響く事になるのよ。
徹夜明けで疲労困憊している脳髄に、その音が届くわけ。
ソロモンの時はそうでもなかったけれど、スーパースターフォースの時は、
マジで吐き気がしたもんだ。 その瞬間。
モスバーガー食べ放題という大食い企画があって、それに出た友人が3年間ハンバーガーが食べられなくなったというのを思い出したのも、その瞬間。
今ではそうでもないけれど、ソロモンのBGMを聞くと、あの当時の体調を脳が思い出して、トリップできそうな感じ。(笑)
時は苦みを消して、芳醇な味を醸し出す。
ま、過ぎてしまえば良い思い出ですな。
今は使っていませんが、テクモ時代やフリーランスの初めは、ペンネームを使っていました。
Red Fox もしくは あかいきつね というペンネームを使っていました。
xofderという裏文字のものもありましたね。
そう言えば、ゲームセンターで、ハイスコアのネームエントリーが3文字の時は、foxと入れてました。
Red Foxが一番初めのペンネーム。
Red の部分は、「レッドバロン」から。
「レッド・バロン」は、マンフレット・フォン・リヒトホーヘンの駆るフォッカーD.R.1機の別名。リヒトホーヘンは、80機も撃墜したそうです。
Fox の部分は、「砂漠の狐」(知将・エルウィン=ロンメル)から。
こう書くと、旧ドイツ軍びいきのようですが、まぁ、九州時代の知り合いに軍事マニアがいたため、その影響かと。
あ、申し遅れましたが、九州の出身なのです。
そうそう、あかいきつねと同名のカップうどんがありますよね。
あれの発売より前に、決めたペンネームなんです。
うどんは好きですけど、だから、ではありませんです。
RyuさんところのBBSで知ったのですが、というか、思い出したのですが、ソロモンってスタッフロール無かったですね。
翼のスタッフロールでは、名前が出る画面が顔面ディフェンスにされてしまいました。
とほほ。
元は歩いてたんです。 あの操作性なんで、移動スピードを上げると、うまく操作できないんです。
それでも操作できる速いスピードに調整しておいたのですが、 とても会社で偉い方からの「動きが遅い」という苦情。
考えました。 歩いてるから遅く見えるんだろうから、思いっきり元気よく走っているようにしてしまえば、速く見えるんじゃないか と。
お見せ致しますと「速くなったじゃないか」と言うお返事。
今となってはよく使われる手法ですね。
パズルの面なんかでは、ストレスがたまるので、元気よく走って見えるのは、良かったんじゃないかなと自分でも納得。
昔の事を思い出す機会があり、そう言えばダーナは初めマントをしてなかったなと。
ヒップバックに魔法の杖をさしている格好でした。 帽子とか緑の服はそのままですけど。
たしか、マントを付けたのも、速く走って見えるようにという工夫だったんじゃないかな。
マントを付けたら、石の端に乗っている時、マントで立っているとか、落下する時にマントが上に行かないとか、いろいろ楽しい意見が出ましたが、まぁ、そのままで行きました。
左の絵は、当時を思い出してトラックボールで描いたものです。すっかりヘタくそですね。(笑)
またまたソロモンの内幕ネタです。
ソロモンの鍵は、もともはアクションゲームとして作っていたのです。
敵の中には、空中を飛行するタイプの敵を作っていました。古代トンボでした。
まぁ、初めの思惑と変わる事は良くある事です。
紆余曲折の末、ソロモンの鍵もアクションゲームからパズルゲームに路線変更になりました。
んでもって、空中の敵はボツとなりました。
捨てる神あれば拾う神あり。
お助けキャラを出す事になったんです。
アルゴリズムの再利用。空中の敵は姿を変え、フェアリーとなってよみがえったのでした。
でも、元々が敵キャラ。ファイアーボールに当たってしまいます。
ふつうは、当たるとその場で燃えるんですが、フェアリーだけは燃えている時も飛んでいるアルゴリズムで動くようになりました。
ボゥっと燃えながらも飛んでいくフェアリー。
業務用のソロモンでは、その儚い姿に物の哀れを感じます。